介護の仕事は、高齢者や障害を持つ方が自分らしく生活していくために非常に重要なものです。
自分ひとりで食事や入浴などの日常生活で欠かせない動作を行うことができない人に対して、介助や支援をするだけでなく、フレイル予防をすることも含まれているからです。
フレイルとは、健常な状態から介護が必要となる状態の中間の状態であることを指します。
健常な状態よりも、体重が一気に減少したり、体力や歩行能力が衰えたり、疲労感が抜けなくなったりしたら、フレイルを疑いましょう。
フレイルの状態を放置すると、一気に介護が必要になるので、注意しなければなりません。
また、介護の仕事をする際には、フレイル予防としてバランスが良く飽きのこない食事を提供することも大切です。
ただ栄養を摂取してもらうだけなら、食べやすく、栄養価の高いものを提供すれば良いかもしれませんが、そのような食事は飽きてしまいます。
ですから、食に対する楽しみや興味をかきたてる工夫が必要です。
それから、きちんと食事をするためには、口腔ケアをしっかりと行うこともポイントになります。
さらに、適度な運動を交えたレクリエーションを企画し、人とつながりを持ったり、運動によって空腹感を感じてもらうことも、フレイル予防に繋がります。
日常に刺激がないと、周囲に対しての関心が薄れたり、自分の中に引きこもったりするので、QOLを高めるためにも、生活に潤いを与えることは重要です。